獣医で、やる気のある方大募集


by eadmyynyaz

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 航空機の座席メーカー「小糸工業」(本社・横浜市)が製造した座席で、強度や耐火性などの試験結果に改ざんや捏造(ねつぞう)が発覚し、国土交通省が8日、業務改善勧告を出した。

 すぐに運航を止める必要はないが、改ざんなどが行われた同社製の座席を使用した航空機は1000機あり、国内外の32の航空会社が運航しているという。

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by eadmyynyaz | 2010-02-15 19:28
 「あっ、来た、来た」。電停に路面電車「セントラム」の2両編成のモダンな車両が近付くと、子供たちから歓声が上がった。富山市の中心商店街に37年ぶりの環状鉄道が復活したのは昨年12月。富山地方鉄道の路面電車の線路に、市が30億円をかけて940メートルの新軌道をつなげた。運賃は中学生以上200円の定額。JR富山駅や県庁、中心商店街などを経由し20分で3・4キロを1周する。

 何の変哲もない小規模電車だが、熱い視線を注ぐのは子供たちだけではない。富山市はコンパクトシティー構想の核として位置付ける。人口減少と高齢化に直面する同市の“救世主”としての期待だ。

 「われわれが目指すのは串(くし)団子のような街づくりです」。富山市都市政策課の深山隆係長は、同市のコンパクトシティー構想についてこう説明する。「串」は鉄道をはじめとする公共交通機関、「団子」は駅やバス停を中心とした徒歩圏の街並み。鉄道やバスの本数を増やし沿線に住民を集めることで、車を運転できない高齢者なども暮らしやすい街を作り上げる。

 環状線以外にもJR富山港線を第三セクターで路面電車化(富山ライトレール)し、他のJR線も本数を増やした。公共交通沿線に住宅取得した場合の補助金支給も進める。ライトレールは運行間隔を短縮し、終電を午後9時台から11時台に遅らせたところ、平日の利用者はJR時代の2倍以上に増加した。

 富山県は1世帯あたりの乗用車保有台数が全国2位の車社会。戸建て志向も強く、郊外への住宅地拡大が続いてきた。中心商店街は廃れ、富山市は全国の県庁所在地で最も人口密度が低い。しかも現在4人に1人が65歳以上だ。

 深山係長は「さらに高齢化が進み車を使えない人が増えれば、富山市は全国有数の生活しづらい街になる。幸い市内には鉄道が多数残っているので積極的に活用した」と語る。

                  ■□■

 少子高齢社会の都市整備の切り札の一つとされるコンパクトシティー。政府も「中心市街地活性化基本計画」の認定制度をつくり補助金で後押しする。認定を受けた自治体は延べ92市町。富山市と同じく第1号認定を受けた青森市でも、郊外開発を規制した結果、中心市街地の人口が8年間で500人以上増えた。

 本格的な人口減少時代を迎え、自治体は都市整備の見直しを迫られる。税収の落ち込みも予想される中、現状を放置すれば行政サービス水準は維持できなくなる。結果として、都市間競争を勝ち抜くための力もそがれかねない。

 野村総合研究所の名取雅彦上席コンサルタントは「成長の鍵となる新産業は30万人以上といったある程度の規模の都市でないと生まれにくい」とメリットを説明する。「都道府県の所得水準とDID(人口集中地区)の相関関係を調べると、人口が集中しているほど所得水準も高い傾向にある」との分析だ。

 逆転の発想をするなら、コンパクトシティーをうまく成功させれば少子高齢化はチャンスへと変わる。

                  ■□■

 課題も少なくない。そもそも公共交通沿線への移住は簡単ではない。住民に強制することはできない。

 東大大学院の伊藤元重教授は財源を懸念する。「コンパクトな都市の真ん中に衣食住があり、グローバル化にも対応でき、高齢者にとって住みやすい街。そうなると膨大な投資が必要になるが、どうファイナンスするかが問題だ」との指摘だ。「いつでも売買したり貸したり、担保としてお金を借りられるようにする。民法や税制も変えれば非常に需要が出てくる可能性がある」。伊藤教授は個人住宅資産の活用がヒントになるとみている。

 ただちに成果が出るわけでもない。理想と現実のギャップもある。「セントラムが開通してからも人通りは全然変わらない。昔は人でごった返していたんですが…」。富山市の中心商店街活性化に長年取り組んできた中央通商店街の老舗呉服店「牛島屋」の武内保衞社長は顔色がさえない。

 ここ数年、地価の下落で中心商店街近くにマンションが建つようになり、周辺の人口は回復傾向にあるが、日用品の買い物は相変わらず「車に乗って郊外大型店で」というケースが多い。中心商店街に生鮮食料品や日用雑貨を売る店がなくなり、せっかく郊外から移り住んだ住民を呼び込めていないのだ。

 富山市は1月29日、百貨店の移転跡地に市立図書館を建設する構想を発表した。武内社長は「これまでは鉄道整備ばかりが先行していたが、これで街の再開発にもはずみがつく」と期待する。

 いかにコンパクトシティーの理念を住民に理解してもらい、協力を得るか。地方の生き残りがかかる。

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by eadmyynyaz | 2010-02-14 13:17
 宇宙を旅した桜が東京都多摩市に大集合――。

 多摩商工会議所(峯岸松三会頭)は、国際宇宙ステーション(ISS)に保管された桜の種から育てた苗を、市内の学校や公園などに植える「宇宙(そら)桜」育成プロジェクトを始める。

 宇宙桜は14種類。北海道旭川市から沖縄県名護市まで、全国13地域の子どもたちが各地の名木の種を拾い集め、2008年11月から8か月半、ISSの日本実験棟「きぼう」に保管。ISSに長期滞在した宇宙飛行士の若田光一さん(46)とともに地上に戻され、各地に返還された。

 多摩商工会議所は、16年に多摩ニュータウンが開発50周年を迎えることから、桜による街おこしを始めた。「多摩ニュータウンは全国各地から人が移り住んでいるが、これまで各地との交流はなかった。宇宙桜が交流のきっかけになれば」と関係者に打診し、宇宙桜の苗を譲り受ける。

 植樹は、種が十分な大きさの苗に育つ11年11月の予定。市内を日本列島に見立て、北から南まで各地の宇宙桜を植える。宇宙桜にはQRコード入りの案内板をつけ、コードを読み取ってインターネットに接続すれば、その親木や各地の情報サイトを閲覧できる仕組みにする。

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by eadmyynyaz | 2010-02-12 20:46
 「お水取り」で知られる東大寺(奈良市)修二会(しゅにえ)の練行衆(れんぎょうしゅう)(こもり僧)の日記「両堂記」(重要文化財)が、奈良国立博物館(奈良市登大路町)で6日から始まる特別陳列「お水取り」で初公開される。同博物館が発表した。舞台となる二月堂が江戸時代に全焼した時の様子が詳細に記されている。

 お水取りは3月1〜14日に行われ、今年で1259回目。二月堂は寛文7(1667)年の旧暦2月13日夜、法要が終わった後に火事で全焼した。焼け跡に十一面観音像が生きているように立っていたことなどが、別の日記から知られている。

 両堂記には「燃え残る火煙をかき分けると、大観音にはがれきが一つも当たっていなかった。人々が集まってきて奇瑞(きずい)に感涙する。秘仏であるので急ぎすだれで覆い隠した」「行法を(隣接する)法華堂でするべきだが、道具がないので宿所でひそかに行った」などと書かれている。

 同博物館の斎木涼子研究員は「生々しい内容で、お水取りの歴史を考える上で興味深い」と話している。陳列は3月14日まで。【花澤茂人】

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by eadmyynyaz | 2010-02-11 18:46
 日本司法支援センター(法テラス)のスタートとともに、「司法過疎地」の新潟・佐渡島へスタッフ弁護士1期生として赴任した冨田さとこさん(29)が3年余りの間、多重債務に苦しむ島民の過払い金4億1000万円を取り戻すなど奮闘し、この春、沖縄に転任する。

 冨田さんは「小さな島から日本を俯瞰(ふかん)しているような毎日だった」と振り返る。

 東京23区の約1・4倍の面積に6万5000人が暮らす佐渡島。法テラス開設前は、男性弁護士(70)が1人だけだった。冨田さんは「過疎地で何でも一人でこなし、成長したい」と希望した。

 高校生の頃に弁護士を志し、都立大学(当時)で熱気球部の部長を務めながら、在学中に司法試験に合格。都内の法律事務所で2年間経験を積んだ。先輩に「事件なんか少ないよ」と言われて赴任した。

 ◆相談4割が多重債務◆

 ところが、事務所を開く前日から、相談予約の電話が鳴り続けた。これまでに受けた相談は1000件を超えた。4割を多重債務が占める。相談した人たちは「これまではどこに相談すればいいのかわからなかった」「船で本土まで出かけなければならなかった」と話す。

 4000万円の借金を抱える50歳代男性漁師の相談を受け、自己破産して再出発を図るための手続きを進めている。父親が残した漁船の新造時の借金に住宅ローンなどが重なり、魚の価格低下による収入減で返済が滞った。自宅が競売にかけられた男性は、「どこから手を付けていいのかわからなかった。暮らしにめどがついた」と話した。

 農漁業が盛んな佐渡は、島民の結びつきも強く、日々の暮らしには困らない。だが、現金収入源が少なく所得水準が低い。ひとたび借金して利息がかさむと、たちまち返済に窮する。

 冨田さんは「自己破産させないようにと周囲で支え合うことが、債務問題を複雑にしている」と話す。初対面の相談者に必ず、「ほかに誰か借金している家族はいませんか」と尋ねるようになった。

 ◆過払い金4億取り戻す◆

 利息制限法の上限金利を超えて借り手が払わされた「過払い金」のケースも多く、300件以上の返還請求訴訟を起こすなどし、取り戻した額は約4億1000万円に達した。

 悪質な訪問販売の被害に遭って自宅を競売にかけられたお年寄り、日々の米を買うために消費者金融の無人契約機で借金を重ねる若い女性……。法テラスには様々なケースが寄せられる。

 認知症を患う女性が「お金を取られる」とヘルパーをどなりつけるようになり、社会福祉協議会から相談を受けた冨田さんは、成年後見制度の後見人になった。女性の財産を管理し、ヘルパー利用を続けられるよう介護施設と契約した。

 「司法、福祉、介護などの専門家が連携すれば、多くの人を支えられる。弁護士の新たな可能性が見えてきた。近所の世話焼きおばちゃんのような弁護士でありたい」。3月、沖縄へ転任し、裁判員裁判で弁護活動に携わる。

 ◆法テラス=身近な法律相談の窓口として、2006年に業務を開始した法務省所管の独立行政法人。民事事件の弁護士費用立て替え、刑事事件の国選弁護制度運営、法的トラブルに関する情報提供などを行う。地裁の所在地50か所のほか、離島など弁護士が不足している26か所に司法過疎地域事務所を設けるなど計97か所に事務所がある。スタッフ弁護士は約200人。弁護士費用立て替え利用は、07年度6万8910件、08年度8万442件。09年度は10万件を見込んでいる。

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by eadmyynyaz | 2010-02-10 18:48
 昨年、58歳で亡くなったロックシンガー、忌野清志郎さんが出品している母校・東京都立日野高校の美術部OBらによる展覧会が、東京・JR国立駅前のコート・ギャラリー国立で開かれている。9日まで。

 ヒット曲「ぼくの好きな先生」のモデルになった元美術教師の教え子らが毎年開催。清志郎さんと同期生の斎藤園子さん(58)は「栗原清志(本名)君も一緒にあのころに戻れる同窓会のような会」と話す。

 約10年前から出品している清志郎さんの今回の絵は、猫や鳥のキャラクターなどを描いた白黒3点。ステージのように派手な飾り付けはないが、旧友やファンの温かい視線を集めている。【斉藤貞三郎】

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by eadmyynyaz | 2010-02-09 21:48
 北方領土の国後島沖で北海道・羅臼漁協所属の漁船2隻がロシア国境警備隊から銃撃を受けた問題で、2隻の漁船位置管理システム(VMS)の記録のうち、銃撃があったとみられる時間帯に数時間の空白があることが2日、分かった。道や第1管区海上保安本部(北海道小樽市)が原因を調べている。
 水産庁によると、通常は30分から1時間ごとにあるVMSの記録が、先月29日昼ごろ、数時間にわたり途絶え空白になっていたという。
 道などに対し、2隻はロシア国境警備隊のヘリから照明弾を発射された時刻について、29日午後1時すぎと説明。これまでの道などの調査で、同時刻ごろ2隻は日ロ間の協定で設定された海域内にいたことが分かっている。位置情報の空白はこれより前の時間帯とみられる。 

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by eadmyynyaz | 2010-02-09 04:17
 午前8時現在、公邸。朝の来客なし。
 午前10時38分、公邸発。
 午前10時59分、東京・晴海の晴海埠頭(ふとう)着。インド洋に派遣されていた海上補給支援部隊の帰国行事に出席し、あいさつ。同11時30分、同所発。
 午前11時55分、東京・市谷本村町の防衛省着。殉職隊員慰霊碑へ献花。午後0時3分から同20分まで、同省内の市ケ谷記念館を視察。
 午後0時25分から同1時5分まで、同省内の大臣室で北沢俊美防衛相、防衛省の榛葉賀津也副大臣、楠田大蔵、長島昭久両政務官らと昼食。
 午後1時13分から同50分まで、同省内の講堂でハイチに派遣される国際救援隊の隊旗授与式に出席し、訓示、記念撮影。同58分から同2時5分まで、同省内の儀仗(ぎじょう)広場で隊員らを見送り。同7分、防衛省発。
 午後2時35分、東京・有明のパナソニックセンター東京着。
 午後2時37分から同55分まで、同施設内の応接室でパナソニックの大坪文雄社長、桂靖雄専務らと懇談。中山義活首相補佐官、東祥三衆院経済産業委員長同席。同3時から同4時1分まで、視察。
 午後4時4分から同21分まで、同施設内の応接室でパナソニックの大坪社長らと懇談。同29分から同36分まで、同施設内のコンセプトルームで報道各社のインタビュー。「小沢幹事長の問題をどう打開していくのか」に「やはり国民のために果たすべき新しい政権の役割を任じていくことに尽きると思う」。同37分、同所発。同5時9分、公邸着。
 7日午前0時現在、公邸。来客なし。
(了)

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by eadmyynyaz | 2010-02-08 10:19
 パパにぶたれたけど、ママは見ても何も言わない…」。虐待のサインは“無視”された。東京都江戸川区の男児はわずか7年で生涯を閉じた。正座をさせられた状態で継父と実母に顔を繰り返し殴られた男児。学校や区も暴行の事実を確認しながらも、両親の「しつけ」という言葉に押し切られた。男児の悲痛な声はどこにも届かなかった。悲しすぎる。

■「食べるの遅い」 正座させて顔を平手打ち

 トタンのようなグレーの外壁に、茶色っぽい屋根。見るからに老朽化が進んだアパートは、風が吹くとカタカタと音を鳴らす。

 1月23日午後8時ごろ、このアパートの2階で区立松本小学校1年、岡本海渡(かいと)君(7)は正座させられていた。その小さな体を、電気工の継父、健二容疑者(31)と、実母の千草容疑者(22)が見下ろしていた。

 「ごはんを食べるのが遅い!」

 捜査関係者によると、2人はそんな些細(ささい)な理由から海渡君に約1時間にわたり暴行を加えたとされる。2人は海渡君を正座させたまま、顔を10回くらい平手打ちした。健二容疑者はさらに足を4、5回けりつけたという。

 「子供がぐったりしている」

 千草容疑者が119番通報したのは午後9時10分ごろ。海渡君は病院に緊急搬送されたが、打撲の痕などから不審に思った救急隊が110番通報した。通報を受けた署員が病院に駆けつけたとき、海渡君は心肺停止状態だった。懸命の救命措置でいったんは蘇生(そせい)したものの、翌24日午前7時ごろ、短い生涯を終えた。

 健二容疑者と千草容疑者が病院にいたため、署員がその場で事情を聴いたところ、2人は暴行の事実を認めたのだが…。

 「普段から食べるのが遅く、きちんと食べるようにしつけていた。今回もしつけの一環でやった」

 「日ごろからウソをついたり、素直に謝らなかったりしたときはビンタしていた」

 2人の口から出た言葉は、虐待する親の常套(じょうとう)句である「しつけ」だった。健二容疑者は「男の子だから、厳しくしつけていた」とも説明した。

 遺体の腕や肩、胸、足といったいたるところにあざがあった。背中には多数のやけどの痕も残っていたという。

 「比較的、古い感じの傷があった。長い期間、虐待が繰り返されていた疑いがある」

 捜査幹部はまゆをひそめた。

 警視庁小岩署は2人を傷害容疑で逮捕。司法解剖で死因は不明だが、同署は容疑を傷害致死に切り替えて虐待の実態を調べるとともに、病理検査で死因の特定を進めている。

■「もう殴らない」をうのみにした学校

 千草容疑者は中学3年の15歳のとき、海渡君を出産した。千葉県内の実家でシングルマザーとして育児を続けたが、母親に海渡君を任せて、千葉市内の飲食店で働くようになったという。

 その店に客として訪れていたのが健二容疑者だった。客と従業員の間柄から恋愛関係になり、千草容疑者は海渡君を実家に預けたまま、健二容疑者の家に住むようになった。昨年2月に入籍し、4月から海渡君を引き取って3人で暮らし始めた。

 「入学式のときだったかな。3人でおめかしして歩いていた。奥さんと海渡君は手をつないでいて、『記念写真を撮ってきたんだぁ』と喜んでいた」

 近くに住む女性はこう振り返る。3人で買い物をする様子もたびたび見られており、はた目には仲の良い家族にみえたという。

 だが、昨年夏ごろから状況は変わったようだ。

 近所の人たちによると、アパート付近で子供の「ギャー」という泣き叫ぶ声、男の怒声、ドスンという大きな物音が聞こえるようになった。

 「パパにぶたれた。ママは見ているだけで、何も言わない」

 「何も悪いことをしていないのに、ぶたれた」

 昨年9月4日、海渡君が近くの歯科医院を訪れたときだった。歯科医師の男性が足などのあざに気が付いて問いただすと、海渡君はこう打ち明けた。

 「自分の保護者である両親から虐待されていることを打ち明けることは、とても勇気のいることだ。それだけ、海渡君は追い詰められていたのではないか」(捜査関係者)

 歯科医師は同月14日、虐待情報を受け付ける同区の「子ども家庭支援センター」に通報。連絡を受けた松本小は、小原サナヘ校長(60)や担任教諭(28)らが17日に家庭訪問を行う対応を取った。

 その際、姿を見せた海渡君の顔はパンパンに腫れ上がっていたという。

 「うそをついたので、しつけの意識で殴った。二度と殴らない。男の約束だ」

 学校や区側は健二容疑者の言葉を額面通りに受け取り引き下がった。

 児童虐待防止法により強制立ち入り調査や被害者の一時入所などの対応を行う児童相談所には情報提供したのみ。具体的な対応を求める「通告」という手続きを行わなかった。

 「これで解決というつもりではなかったが、『二度とやらない』という確認をとっており、保護者との信頼関係があり、見守り続けたいということで…」

 同区の丸山みどり児童女性課長は当時のことをこう説明する。

 児童虐待に詳しい東海学院大学人間関係学部の長谷川博一教授(臨床心理学)は、こうした対応を厳しく批判する。

 「学校や区の対応が理解できない。『しつけのためにやった』という言葉は一番危険度が高いし、母親が虐待を止めようともしない時点で危ない状況だ」

 健二容疑者が「男の約束」という言葉を使っていたが、長谷川教授によれば、「よくも約束させたな」と、健二容疑者が海渡君に責任転嫁し、さらに虐待のリスクが高まった可能性もあるという。

■繰り返される連れ子の虐待死

 海渡君の欠席は家庭訪問後、目立つようになった。学校によると、昨年9月以降、「風邪」や「家の都合」、「頭痛」といった理由で85日の出席日のうち31日欠席した。10月には11日連続で欠席していた。

 それでも学校は虐待の可能性を疑わなかった。小原校長は「暴力を振るわないと約束していた。子供がもし、実際にそういうことに遭っていたのであれば、担任に話をしてほしかった」と釈明する。

 子供にそんな相談ができるだろうか。相談がなかったから、気づけなかったという学校側の対応は常軌を逸していると言わざるを得ない。

 海渡君のような連れ子が虐待され、命を落とすケースは後を絶たない。

 平成20年1月、妻の連れ子だった無職の長男(16)を木製のハンガーで殴打するなどして死亡させたとして、川崎市内の会社員の男(39)が神奈川県警に逮捕された。男は「言うことを聞かなかったので殴った」と供述した。

 昨年4月には大阪市西淀川区の小学4年の女児(9)が虐待で衰弱した状態でベランダに放置され、死亡した。保護責任者遺棄致死や死体遺棄容疑で母親(34)と内縁の夫(38)が大阪府警に逮捕された。内縁の夫は女児へ日常的に虐待を繰り返し、母親は黙認していたとされる。顔の傷を隠すために学校に登校させないこともあったという。

 連れ子のほうが一般的に虐待されるリスクが高いとされる。

 「連れ子を愛せず、自分の思い通りにならないと邪魔だと思って虐待してしまうことがある。実の親も再婚相手を失いたくないという思いや、自分に暴力の矛先が向くことへの恐れから、虐待に追随するケースもある」(長谷川教授)。

 繰り返される児童虐待。海渡君は事件数日前、近所の人に「お父さんからいじめられていないか」と聞かれたとき、「いじめられてません」と答えたという。

 健二容疑者に気に入られたいというけなげな思いだったのか、そのことが健二容疑者に知られたらまた虐待されると思ったのか。

 海渡君の遺体は千葉県内に住む千草容疑者の母親が引き取り、28日に葬儀が執り行われたという。

 健二容疑者は「子供が亡くなってしまい悲しい。やりすぎてしまった」と反省の言葉を述べ始めているというが、海渡君が死の間際まで味わった恐怖は「やりすぎ」では片づけられない。

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by eadmyynyaz | 2010-02-07 11:43
 名古屋市熱田区の交差点で3人が死亡したひき逃げ事件で、歩道に突っ込んだ乗用車の車内から特殊工具が見つかったことが2日、愛知県警への取材で分かった。特殊工具は車のガラスを簡単に割ることができ、車上荒らしなどの犯行に使われることが多い。車内からはバールやレンチも発見され、県警は、車を残し逃走した数人が窃盗事件にも関与していたとみて行方を追っている。

 現場近くの女性(63)によると、数人のうち1人の男は車から逃げ出した直後、いったん車内へ戻ったという。所持品を持ち去ったり、証拠隠滅のため車内を調べたりした可能性があり、県警は当時の状況を詳しく調べている。

 車は盗難車でナンバープレートが付け替えられていた。車内からはこのほか、ブラジル人が通話した履歴のある携帯電話が見つかっている。

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